親しみやすさを人に抱いてもらえる為には、あえて隙を作るというのも良い方法です。
隙を作ると言われると、ピンと来ないかもしれません。
隙と言うのは言い換えれば「突っ込み」を入れられるポイントでもあります。
例えば、服装一つにしても、髪型もピシっと清潔感があり、スーツも綺麗に着こなし、靴もピカピカの人物は好印象になりますが、どこか完璧すぎて近寄りがたいと感じる人もいます。
例えばピシっとした服装をしておきながらも、遊び心のあるネクタイをしたりすることで隙ができるのです。
その隙をみて、人は「親しみ」や「親近感」と言うのを抱くのです。
世の中、何もかも完璧を目指すほうが良しとされるかもしれませんが、実際のところ少し隙がある人のほうが親しみを持たれます。
そのため、人望のある人物つになるためには、あえて人に隙を見せる、隙を残すというテクニックがあります。
完璧すぎると人は粗探しをする
例えば想像してみてください。
お見合いなどで、若く、綺麗で、家事が得意で、正社員でしっかり働いている美人の女性のご紹介があったとします。
非常に完璧な女性です。
そうすると貴方は頭の片隅でこのような感想が浮かびます。
「こんなに何もかも完璧な女性なのに、なぜお見合いをしているんだろう。何かあるにちがいない」
どうでしょうか。
早速貴方は相手の女性のあら捜しをしようと無意識に考えてしまうのです。
なぜなら世の中には完璧な人間なんていないからです。
だから完璧なスペックを見せた相手にたいして「何かあるのでは」と粗探しをしてしまうのが人間の心理なのです。
同じくビジネスの世界でも、仕事ができて、人間関係がよく、上司の覚えがいい後輩が居ると、周りの中で必ず足を引っ張ってやろう、ですとか「あいつはきっとコネ入社にちがいない」というような事実無根の噂を立てる輩がいます。
これは、相手が完璧だから悪いところを探してやろうという心理が働いているせいです。
このような足の引っ張り合いは非常に嫌なものです。
だからこそ、人望を集める人物はワザと相手に「隙」を見せるのです。
例えば「仕事はできるけれど、おばあちゃんからもらったという湯飲みを愛用してる」だとか、「あの人はキリッとしてるけど、ドジをよくやる」というような風です。
一見完璧なのに、どこか憎めないような隙をワザと作る事で、あえてそれ以上の「粗探し」を人にさせないというテクニックがあるのです。
会社で自分の成績が同期よりも抜きんでていて、同期からどうにも煙たがられているというようなシチュエーションにおいて、あえて相手に「隙」を見せるというのは、世の中を上手く泳いでいくための必要のテクニックです。