人望のあるビジネスマンになる

人から尊敬されるビジネスマンとは

薦田典佳 | 人望のある人はアドバイスが上手

アドバイスというのは求められたら気持ちよく弁舌してしまう危険をはらんでいます。

またアドバイスをされていないのに自分の経験則だけで語り始めるのも、煙たがられる「おじさん」「おばさん」への第一歩です。

アドバイスには相手をその気にさせる良いアドバイスと、相手のやる気を削ぐ悪いアドバイスがあることをご存知でしょうか。

人望を集める人は、アドバイス一つとっても相手のためになるアドバイスしかしません。

忠告と助言、どちらのアドバイスになっているか意識すべき

例えば、貴方は新入社員の教育係を任されています。毎日のように、まだ仕事のできない新入社員たちを細かく指導に勤しんでいました。

あるとき、上司から呼び出されて、このように貴方が注意されたと仮定します。

「君は神経質すぎるきらいがある。それでは周りを萎縮させるから気をつけなさい。厳しい物言いでは人はついてこないよ」

どうでしょうか。このように言われた時、貴方はどのような感情を抱くでしょうか。

「その通りだな」と思うよりも「俺が頑張って新卒の面倒みてやってるのに、なんだよ」というような怒りのような感情を抱くのではないでしょうか。そして、やってられない気持ちになるでしょう。

せっかく自分が忙しい中で新卒の面倒を見ているのに、自分の性格を上司から注意されて嬉しいと感じるわけがありません。

嫌な気持ちになり、仕事に対しての意欲がそがれるかもしれません。「こんな面倒なこと言われるなら、新卒の面倒は適当でいいや」となるかもしれません。

この場合上司からのアドバイスは「助言」ではなく「忠告」だから、嫌な気持ちになったのです。

このように忠告めいたアドバイスというのは、やる気をそいでしまうのです。
もしかしたら上司は親友社員たちから「あの先輩は神経質でやりにくいです」「厳しすぎます」「怖いです」というような嘆願を受けていたから、貴方にアドバイスした「つもり」なのかもしれません。

ですが、上司からそのように言われて「わかりました気をつけます」と言葉ではいいながら、内心で不満を抱くのが一般です。

つまり、アドバイスというのは「忠告」な物言いの場合、相手を「その気」にさせることはできないのです。

正しいアドバイスは相手の批判や悪い点を指摘するのではなく、どうすればいいのかという助言こそ重要なのです。

人望のある人は「助言」が上手

それではもう一度上司と貴方のやり取りを見直してみましょう。

新入社員についキツくあたってしまう貴方に対し、上司が適切な助言をしてくれた場合このようになります。

「君は新入社員に対して細かく指示を出してくれて、彼らも勉強になっていると思う。ただ、彼らもあれでもいっぱしの社会人だからね。プライドというものがあるみたいなんだよ。だから少し優しい物言いをしたほうが、彼らもきっとやる気になると思うんだ」
どうでしょうか。

この場合上司からのアドバイスは「助言」です。

こう言われると貴方のプライドは刺激されませんし、「そうなのか」と受け入れやすくなります。

人望のある人間は、アドバイスに「忠告」はしません。「助言」を活用して人の心を動かすのです。

貴方が部下をもつようになったとき、忠告と助言の違いについて少し考えてみまてください。